「昨日全部食べちゃったよ、リンゴ。」
こんな日本語でも言いたいことは通じます。同じ内容を英語にすると I ate all the apples yesterday. になります。これを日本語的に崩して通じるかというと、そうはいきません。英語は文(センテンス)の組み立て方、つまり語順のきまりを大事にする言語だからです。
語順の決まりについて、“I have a pen”を使った文で考えていきましょう。
「私は50年前社会人となったときに父からもらったペンをもっています。」「私は」と主語が入っている時点でもう自然な日本語には聞こえないかもしれませんが、比較のために残しますね。
この英訳が、“I have a pen my father gave me when I started working 50 years ago.”だとします。「私は」と主語は同じ場所ですが、次に来る言葉はどうでしょう。英語では主語の後にすぐ動詞が来ます。でも日本語は文の最後に置かれています。
「そんなこと、初歩の初歩だよね」という声が聞こえてきそう。
そうなんです。この語順の違いこそ、英語は日本語って違うなあと最初に感じるところでしょう。言葉は文化。語順の違いは、コミュニケーションスタイルやものの考え方などに現れる文化の違いでもあるんです。
(続く)