私は長い間、「パラグラフは、段落のこと」だと思っていました。振り返ると、論理的な英文のライティングがなかなか上達しなかったのは、そのせいだと思います。
英語のパラグラフとは、「あるトピックについて関連し合ういくつかのセンテンス(日本語の「文」にあたるもの)を組み合わせたもので、文章をを構成する単位」のこと、と言われています。
「だったら段落と同じじゃん」と思いますよね。実際、「パラグラフは段落と同じもの」と英語の授業で習った人(私も含めて)が、たくさんいるのです。
でも、パラグラフは段落ではありません。
パラグラフには、役割の異なるセンテンスが含まれます。パラグラフの要旨を伝えるトピックセンテンスと、その要旨の根拠を示すセンテンス、そしてパラグラフを完結させるセンテンスです。日本語の段落には、ここまではっきりした役割はありません。
こうしてパラグラフには、トピックセンテンス、要旨の根拠を示すセンテンス(サポーティングセンテンス)、そしてまとめセンテンスの順でセンテンスが並ぶことになります。
このパターンこそ、英語ライティングの基礎であるパラグラフライティングの骨組みなのです。